レンタルサーバー各社のサポート体制を比較!手厚い電話サポートから24時間体制のサービスを紹介

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Webサイトはもはやビジネスに欠かせないものです。

なかでもECサイトで商品を販売したり、Webサイト経由で仕事や問い合わせを受けていたりしている場合は、サーバートラブルがビジネスに深刻な損害をもたらすことがあります。
サーバートラブルは発生しないに越したことはありませんが、外部からのサイバー攻撃や自然災害が原因となる場合もあり、完全にゼロにするのは難しいといわざるを得ません。

トラブルが起こったときに慌てずに済むよう、運営会社によるサポート体制をあらかじめ把握しておきましょう。

ただ、サポート体制は運営会社によって違いがあり、手厚いサポートが必要ない場合はコストが見合わないケースもあります。
各社のサポート体制を比較し、必要なサービスを選択することが重要です。

一般的なレンタルサーバーのサポート体制

レンタルサーバーの運営各社が提供するサポートは、実はおおむね共通しています。
おおまかに分けると「ユーザーのサポート」と「サーバーの保守・監視」の2つです。

ユーザーのサポートとは、サーバーには問題がないもののユーザーが運営するWebサイトに何らかのトラブルが発生したときに、個別に対応するために行うものです。

サーバーの保守・監視は、サーバーそのものが正常に稼働しているかどうかをチェックし、サーバートラブルを回避したり異常から復旧させたりすることが該当します。

まずは多くの運営会社で共通しているサポート体制の概要を把握しておきましょう。

レンタルサーバーのサポート体制は?

レンタルサーバー上に設置しているWebサイトで何らかのトラブルが発生し、「FAQ」や「よくある質問」を閲覧しても原因が分からないときや自力で解決できない場合は、運営会社へ問い合わせることで解決できる場合があります。

問い合わせ方法は会社によってまちまちですが、おおむね「電話」「メール・フォーム」「チャット」の3種類です。
このうち最も多く採用されているのがメール・フォームによるサポートで、電話やチャットによるサポートは未対応の企業も少なくありません。

また、電話で技術的な問い合わせができるのは上位プランのユーザーのみといった企業も存在します。
さらに、平日の営業時間内のみ対応という場合もあります。

24時間稼働するECサイトなど、休日や夜間でも迅速なサポートを要する場合は、土日祝日や夜間もサポートしてもらえるレンタルサーバーを検討するといいでしょう

電話サポート

電話によるサポートは、レンタルサーバー会社に限らず幅広い業界で取り入れられています。
ユーザーからサポート部門の電話番号へ電話をかける一般的な方法のほか、事前に日時を指定して運営会社からコールバックをしてもらうシステムを取り入れている会社もあります。

メールによるサポートだとどうしてもタイムラグが発生してしまいますが、電話であればサポート担当者と直接話すことができ、すぐにレスポンスをもらえるのが特徴だといえるでしょう。

急いで解決したいときには最善の方法ですが、電話サポートは受付時間や曜日が限定されていることが少なくありません。

電話サポートの大きなメリットは、サポート担当者と会話することによって細かいニュアンスを伝えやすい点です。
メールだとこちらの伝えたいことがなかなか伝わらず、解決までに何往復もやりとりしなければならないこともあります。

特にユーザー側がサーバーやWebサイトに関する知識をそれほど持っておらず、トラブルの内容をどう伝えればいいかよく分からないときは、サポート担当者に画面を見ながらニュアンスを伝えられる電話サポートが適しています。

メール・フォームサポート

メールやフォームによるサポートは、ほぼすべてのレンタルサーバー会社が取り入れています。
ユーザーとしては24時間いつでも送信でき、相談した事実や相談内容が記録に残るのがメリットです。

多くのレンタルサーバー会社では、サポート専用のフォームから相談内容をテキストで送信するという形をとっています。
その際は契約中のアカウント名や契約者名などが必要になってくるため、契約書や契約内容を記したメールなどをあらかじめ準備しておきましょう。

チャットサポート

電話ではなく、テキストチャットでサポート担当者とやりとりする方法です。
電話料金がかからないほか、口頭では伝えづらい複雑なエラーコードを確認してもらいたいときなどに役立ちます。

担当者とやりとりをするという点は電話サポートと同様で、対応可能な日時が限定されている場合がほとんどです。
また、チャットサポートは、人間でなくプログラム(チャットボットとも呼ばれます)が、問い合わせ内容を認識してよくある質問の回答を送信するタイプのものもあり、これについては時間に関係なく利用できます。

サーバーの保守・運用

レンタルサーバーの運営会社では、サーバーに何らかのトラブルが発生した際に対応するための体制を整えています。
サーバートラブルは、ハードウェアの故障やシステムの異常などによるエラー、地震や火災などによる物理的なダメージ、「サイバー攻撃」と呼ばれる外部からの攻撃などが原因となって起こります。

サーバートラブルはユーザー個人ではどうしようもない部分であり、なおかつ多くのユーザーが被害を受けるため、24時間365日スタッフが常駐して有人監視を行っているサービスもあります。

サポート体制に違いはある?

サポート体制の違い

レンタルサーバーの運営会社は、どこでも「ユーザーからの問い合わせ対応」と「トラブル発生に対応するための保守管理」は実施しています。 ただし、細かい部分の体制は運営会社によってまちまちで、一律ではありません。
自分のWebサイトにどの程度のサポートが必要なのかを見極めることは、レンタルサーバー選びのひとつの基準となります。

レンタルサーバー サポート比較一覧

レンタルサーバーを運営する各社がどのようなサポートを提供しているかを一覧でまとめました。

サービス名 電話対応 チャット対応
カゴヤ・ジャパン ◎(平日10:00~17:00)
さくらのレンタルサーバ コールバック予約による対応 ◎(平日10:00~18:00)
ロリポップ!レンタルサーバー ◯(平日10:00~18:00) スタンダードプラン以上 ◎(平日・土日9:30~13:00、14:00~17:30)
バリューサーバー(VALUE SERVER) ビジネスプランのみ(要予約) ◎(平日10:00~12:00、13:00~17:00)
MixHost(ミックスホスト)
カラフルボックス(ColorfulBox) 技術的なサポートはBOX7・BOX8のみ ◎(平日9:30~17:30)
お名前.com(レンタルサーバー) ◯(10:00~18:00) 休止中
ConoHa WING(コノハ ウィング) ◎(平日10:00~18:00) ◎(平日10:00~18:00)

「メール・フォーム対応」「保守運用」に関しては、表記の各社は対応しています。

そのサポートは必要?

レンタルサーバーのサポート体制は、手厚ければ手厚いほどベストであるのは間違いありません。

しかし、ケースによってはそこまでのサポートが必要ない場合もあります。
たとえばアフィリエイトサイトや趣味のサイトであれば、一時閲覧できないといったトラブルが大きな実害につながる可能性は低いでしょう。

サポートにかかるコストはユーザーが支払う利用料金に反映されるものです。
たとえば電話サポートがあるサービスなら、設備の整備やオペレーターの人件費にコストをかけているぶん、利用料金が高くなっているといえます。

自分のWebサイトにどの程度のサポートがあればいいかを見直し、電話でのサポートや24時間の受付体制が必要かどうかを検討してみましょう。

注目のサポート・サービスを紹介

注目のサポート・サービス

ここまではレンタルサーバーの一般的なサポートについて解説しました。ここからは、各運営会社が独自に行っている特徴的なサポートについてご紹介します。

さくらのレンタルサーバーが提供する「バックアップ&ステージング」

さくらのレンタルサーバー」が提供しているサービスです。

バックアップは、契約中のサーバーとは別のバックアップ専用サーバーにWebサイトをスナップショットの形で保存する機能です。
スナップショットとはある瞬間の状態を丸ごとコピーすることで、万が一本番サーバーに置いたデータに何らかのトラブルがあった際の早期復旧に役立ちます

ステージングとは、本番と同じ環境でテストを行うためのサーバーです。
新しい機能の実装やツールのアップデート、デザインのカスタマイズなどをしたいときに、運営中のサイトで実行する前に非公開の環境で存分にテストすることができます。

ただしこのサービスはライトプランでは使用できず、スタンダードプラン以上での契約が必要です。

バックアップやステージングはトラブル回避・復旧に有効な手段であり、似た機能を備えているレンタルサーバーは少なくありません。

「ロリポップ!レンタルサーバー」ではバックアップオプション(有料)やステージング機能があり、「MixHost」では1日に1回自動バックアップを実行するサービスを提供しています。
レンタルサーバーを選ぶときは、データのバックアップ体制にも注目しておきましょう。

ロリポップ!レンタルサーバーが提供する「設定おまかせサポート」

ロリポップ!レンタルサーバー」が提供するサービスです。
Webサイトを別のレンタルサーバーからロリポップ!レンタルサーバーへ移したいときや新しいツールを導入したいとき、ドメインやメールアドレスの設定をしたいときなどに代行で作業をしてもらえます。レンタルサーバーを初めて利用する人や、Webサイトを運営しているものの技術的なことはプロに任せたい人にうってつけのサポートだといえるでしょう。

利用料金は、Webサイトの移転作業が1サイトあたり15,000円などです。

レンタルサーバーは誰でも手軽に借りられるものですが、初心者にとっては独自ドメインでWebサイトを公開したり、メールアドレスを設定したりすることが難しいと感じる場合もあります。

ロリポップ!レンタルサーバーのほか、「カゴヤ・ジャパン」などが初心者向けの有料サポートを設けています。

WordPressの移転・SSL化代行

Webサーバーの設定の中でも、やや専門的な知識が必要なのが、コンテンツ管理システムで有名なWordPress関連の設定です。

WordPressの移転作業代行のサービスを提供している企業は多く、「MixHost」や「ConoHa WING」、「カラフルボックス」「カゴヤ・ジャパン」などが実施しています。
レンタルサーバーを乗り換えてWordPressも移転したいが失敗しそうで怖い」「よくわからないので任せたい」という場合に利用しましょう。

MixHostでは、1サイトにつき9,980円(税別)でWordPressの移転作業を代行してもらえます。
さらにセキュリティーを向上させるためのSSL化も4,980円(税別)で依頼可能です。

WordPressを使ってWebサイトを構築しているものの技術的なことは任せたいという人は、こういったサポートの利用を視野に入れておきましょう。

カラフルボックスが提供する「地域別自動バックアップ」

カラフルボックス」が提供しているサービスで、バックアップ先を本番のサーバーから距離的に離れた地域にあるサーバーに設定するものです。

本番サーバーとバックアップサーバーが同じ場所に設置されていると、地震や豪雨、噴火などの大規模な自然災害が起こったときに対処できないというリスクがあります
日本は自然災害の多い国ですので、こういったサービスはリスク分散という面からみると非常に有効です。

お名前.comが提供する「収容サーバー変更」

お名前.com」が提供しているサービスで、自分のWebサイトが収容されているサーバーが混雑しているときに、すいているサーバーへ丸ごと移転できるというものです。

レンタルサーバーでは複数のユーザーのコンテンツが同じサーバーに収容されているため、同じサーバー内にアクセス数が格段に多いサイトなどがあると自分のWebサイトも影響を受けます。
収容サーバーの変更は、Webサイトを快適に運営・表示するのに有効な手段です。同様のサービスは「MixHost」などでも提供されています。

WebARENAが提供する「Web改ざん検知サービス」

WebARENA」が提供するサービスで、Webサイトが第三者によって改ざんされていないかどうかを定期的にチェックする機能です。

Webサイトの改ざんは、単純に表示を変えるだけのものから、悪質なプログラムを仕込むなど実害が出るものまで、さまざまなパターンがあります
しかし、サイトが意図しないものに書き換えられたことに気づかないまま放置すると、訪問者を不快にさせるばかりでなく信用も失いかねません。

このサービスは、改ざんが検知された時点でメンテナンス画面に切り替わるなど、かゆいところに手が届く仕様です。
「さくらのレンタルサーバ」などにも類似サービスが実装されています。

まとめ

レンタルサーバーの運営各社が提供するサポートは、おおまかに分けると「ユーザーのサポート」と「サーバーの保守・監視」の2つです。
設定方法がわからない場合は、電話やメール・フォーム、チャットなどの方法で問い合わせて解決することができますが、特に電話によるサポートを提供している事業者は限られます

問い合わせ対応だけでなく、バックアップや、他のレンタルサーバーからのWebサイトの移設などを支援してくれる事業者もあります。
各社とも多様なサポート、サービスを提供しているため、自分のWebサイト運営に必要なサポートを見極めるのも、レンタルサーバー選びの重要なポイントになります。

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