株の配当金いつもらえる?配当金の種類や配当利回りの高い株も紹介!

株式投資で得られる利益は2種類があります。ひとつは値上がり益、もうひとつは配当金です。このうち配当金は、安定的な収入源として期待できる点が大きな魅力です。

この配当金がいつもらえるのか、いくらもらえるのかは、その企業の決算スケジュールによって異なります。そんな配当金を確実に受け取るために知っておきたい、配当金に関するスケジュールや、配当金の入金時期、配当金の受け取り方法などの基礎知識をわかりやすく解説します。

さらに高めの配当金が期待できる人気銘柄を5つ紹介しますので、株選びの参考にしてください。

株式の配当金はいつもらえる?

株の配当金は、その企業の決算日から2〜3か月後にもらえます。その詳しいスケジュールを説明する前に、まずは株の配当金に関する基礎的な情報からお伝えしましょう。

株の配当金は4種類

株の配当金とは、企業の利益の一部を株主へ還元する際に支払われるお金のこと。現金で配られるため「現金配当」ともいいます。

この配当金は、実は4種類に分類されます。それぞれの内容を簡単に解説しましょう。

普通配当

普通配当とは、その期の利益の中から企業が株主に支払う一般的な配当のこと。年1回配当を出す銘柄の場合、株主が受け取るのはこの普通配当です。

中間配当

中間配当とは、その期の途中で企業が株主に対し支払う配当のことです。年2回配当を出す銘柄の場合、普通配当と中間配当を受け取れます。

特別配当

特別配当とは、業績に応じて特別に支払われる配当のことです。例年よりも多くの利益が上がった場合に、この特別配当が出ることがあります。

記念配当

記念配当とは、会社の創立記念日や株式公開など祝い事があった際に、それを記念して支払われる配当のことです。事例としてはあまり多くありません。

株式投資によって配当収入を得る際は、普通配当や中間配当を受け取ります。そして業績が好調なときには特別配当も受け取れる可能性があるのです。

株の配当金がもらえるスケジュール

配当金を得るためには、権利付き最終日までに株を購入し、権利落ち日まで保有するのが条件です。配当の権利が得られるスケジュールはやや分かりにくいので、実際に事例を挙げて説明します。

【2021年4月に、4月決算企業の配当を受け取るためのスケジュール】
日程 4月27日(火) 4月28日(水) 4月30日(金)
名称 権利付最終日 権利落ち日 権利確定日
株の保有 ここまでに株を購入 この日には株を売却してもよい この日には株を売却してもよい

株の配当や株主優待などを受け取るためには、権利確定日に株主名簿に名前が記載されている必要があります。この株主名簿に名前を載る人は、権利付最終日までに株を保有している人です。

よって2021年4月に決算日を迎える企業の配当を受け取りたければ、権利付最終日である4月27日までに株を購入しておけばいいのです。その後は、翌日以降に売却してしまってもかまいません。

ただし権利落ち日や権利確定日は、配当の権利を獲得した投資家が売り注文を出すので、株価が下落するリスクがあります。値動きをよく見ながら売り抜けるといいでしょう。

そして実際に配当金が入金されるのは、決算日から2〜3か月後。4月決算なら6〜7月になります。決算日からタイムラグがある理由は、配当について株主総会で承認される必要があるからです。多くの株主総会は、決算日から2〜3か月後に行われます。よって、配当が入金されるのもその時期になるのです。

株の配当金はいくらもらえる?ソフトバンク株で説明

株の配当は「1株あたり〇〇円」という形で決められています。つまり持っている株数に応じて決まるのです。では実際に配当がいつ、いくらもらえるのか、高配当株のひとつであるソフトバンク株【9434】で説明しましょう。

【ソフトバンク株の事例】
(条件)
・ソフトバンク株の決算日は、3月末日
・権利付最終日までに株価1,500円で1,000株を購入。
・1株あたり86円の配当

<2021年3月期の配当を受け取るスケジュール>
・株の購入:3月29日(権利付最終日まで)
・入金時期:6月ごろ

<受け取れる配当金額>
・86円 × 1,500株=129,000円
※実際は20.315%の税金が引かれるので、受け取れる金額は102,793円

なお株を長期保有すれば、この配当が基本的には毎年入ってくるため、安定した収入源として期待できるでしょう。

【豆知識】配当の総額は約12兆円!

日本の上場企業が株主に支払っている配当は、どれくらいの金額なのでしょうか?日本取引所グループ(JPX)の調査によると、2006年の配当金総額は、約5.4兆円でした。

しかしその後は年々増加していき、2017年には10兆円の大台を突破。直近の2019年は12.2兆円もの配当が株主に還元されています。

※参考:決算短信集計結果 2019年度(市場第一部・二部・マザーズ・JASDAQ合計)(JPX)

日本企業全体として、配当を出して株主に利益を還元しようという動きは見られるものの、すべての企業が配当を出すわけではありません。中には配当を出さずに力強い企業成長を実現し、値上がり益によって株主に貢献する企業もあります。

また、配当はその期によって変更することができるため、例年通りの配当が出るとは限りません。特に2020年以降はコロナ禍の影響で、配当金を減らす企業が散見されます。

配当目的で株を購入する際には、企業から発表されている最新情報をよく確認してから取引するといいでしょう。

株の配当金の受け取り方、変更方法

配当金は実際、どうやって受け取ったらいいのでしょうか?その受け取り方法や変更方法をお伝えします。

株の配当金の受け取り方は4種類

株の配当を受け取る際、その受け取り方法は4種類もあります。それぞれの内容を簡単に説明します。

・株式数比例配分方式
株式数比例配分方式とは、すべての株式の配当を証券会社口座で受け取る方法のこと。もし同じ銘柄を複数の証券会社で保有する場合は、各証券会社ごとに配当が入金されます。

証券口座が確定申告の必要ない「源泉徴収あり特定口座」なら、この方式を選んでいるはずです。また、NISA口座やジュニアNISA口座を使って株を購入し、配当を非課税にする場合も、この方式を選ぶ必要があります。

・配当金領収証方式
配当金領収証方式とは、株主総会前に会社から郵送される「配当金領収証を使って、郵便局などの金融機関で配当を受け取る方法のこと。特定口座を使用していない方に多く利用される傾向があります。

・登録配当金受領口座方式
登録配当金受領口座方式とは、すべての保有株式から得た配当を、自分で指定したひとつの金融機関の口座で受け取る方法のこと。特定の口座でまとめて受け取りたい方に利用されています。

・個別銘柄指定方式
個別銘柄指定方式とは、銘柄ごとに指定した口座で配当金を受け取る方法のこと。銘柄ごとに管理する口座を分けている方に利用されます。

なおこの受け取り方法は、基本的には証券会社の口座開設時に選択します。すでに口座を持っている方は、どう指定したのか確認してみるといいでしょう。またこの受け取り方は、証券会社で手続きをすれば随時変更できます。

配当金から株を選ぶなら「配当利回り」に着目

配当を多くもらえる株式は、どうやって選んだらいいのでしょうか?着目すべき項目は「配当利回り」です。その意味や計算式をご紹介します。

配当利回りで配当の「お得さ」が分かる

配当利回りとは、その時点での株価に対し、年間でもらえる配当金の割合を示す数値です。次のような計算式で算出できます。

【配当利回りの計算式】
配当利回り(%)=1株あたりの配当 ÷ 株価 × 100

先ほどのソフトバンク株の配当利回りはどれくらいになるか、計算すると

【例:ソフトバンク株の配当利回り】
86円 ÷ 1,500円 × 100=5.73%

この配当利回りの高い株を選ぶと、高配当が期待できるでしょう。ただ配当利回りはそのときの株価や配当額によって変動しますので、購入直前の数値を確認しておくのがおすすめです。

配当利回りの高い「高配当銘柄」5選

では実際に配当利回りの高い銘柄、通称「高配当株」を5つ紹介しましょう。大手証券会社やネット証券など、ほぼすべての証券会社で購入できます。どれも人気が高く狙い目の株ですので、今のうちにチェックしてみてください。

※株価は2021年3月29日の終値を参照しています。

コナカ【7494】

コナカ【7494】は紳士服で有名なアパレル企業です。都市部には「スーツセレクト」ブランドも出店しており、若年層にも親しまれています。

このコナカは9月決算の会社で、配当予想は1株あたり20円。会社予想の配当利回りは6.01%と比較的高めです。現時点の株価は1株340円なので、100株購入しても30,000円台の資金で済みます。投資初心者でも挑戦しやすい銘柄でしょう。

JT【2914】

JT【2914】は、代表的な高配当株のひとつです。近年はたばこ事業だけでなく、食料品や医薬品事業にも力を入れています。

JTは12月決算の企業で、配当予想は1株あたり130円。会社予想の配当利回りは6.02%とコナカと同様に高めです。ただ、現時点の株価は1株2164.5円なので、100株購入すると20万円以上の資金が必要になります。1年以上保有すると、株主優待ももらえるので、長期保有に向いている銘柄です。

アーバネットコーポレーション【3242】

アーバネットコーポレーション【3242】は、東証JQSに上場している不動産会社です。投資用マンションの販売を中心に事業展開しています。

この会社は6月決算で、配当予想は1株あたり15円。会社予想の配当利回りは4.75%となっています。現時点の株価は312円なので、コナカと並んで低資金で利用できる高配当銘柄です。

岩井コスモホールディングス【8707】

岩井コスモホールディングス【8707】は、岩井コスモ証券の親会社です。実店舗のある証券会社ですが、ネット証券としても存在感を発揮しています。

この企業は3月決算で、配当予想は1株あたり117円。会社予想の配当利回りは6.41%です。現時点の株価は1,901円なので、100株購入するなら19万円程度が必要になります。コロナ禍での収益増が期待できるか、公式情報を確認してみるといいでしょう。

三井住友フィナンシャルグループ【8316】

三井住友フィナンシャルグループ【8316】は、大手金融グループのひとつで、盤石な基盤を武器に国内外で事業を展開しています。

他のメガバンクと同様に3月決算となっており、配当予想は1株あたり190円。会社予想の配当利回りは4.6%です。現時点の株価は4,170円なので、100株あたりの必要額は41万円程度になります。余裕資金がある方は、投資を検討するといいでしょう。

高配当株を購入する際のポイント

高配当株を購入する際は、2つ注意点があります。1つは、業績が悪化している企業の株は避けること。例えば、予想配当が1株100円の銘柄を購入したのに、業績の悪化により減配(配当が減ること)し、実際は50円しか払われなかった、というケースはよくある話です。

配当は企業の利益が上がってこそ得られるもの。購入したい高配当株があったら、まずは業績を確認し、業績が好調もしくは現状維持の株を狙って、購入するといいでしょう。

もう1つは、配当が下がる「減配リスク」があること。高配当株は他の株よりも配当に対する期待が大きいため、減配のニュースに非常に敏感。こうした減配のニュースは、決算発表時期に知らされることが多く、株価が大きく値下がりする可能性があります。

短期保有予定の方は、権利落ち日を過ぎたら、定期的に株価チャートをチェック。そして決算時期を迎える前に売り抜いてしまった方が、値下がりリスクは低くなります。

株取引におすすめの証券会社

最後に、株を購入するのにおすすめの証券会社をいくつか紹介します。

高配当株を少額でも購入できれば、それだけ複利の効果が得られますので、少ない資金からでも始めることができます。

LINE証券

「LINE証券」は1株単位からの取引も可能な「いちかぶ」があり、現物取引だけでなく信用取引も可能だったり、また積み立て投資やiDeCo、IPO株取引など各種サービスが充実!

また、LINE Payからの入金やLINE POINTさまざまな機能やサービスとも連携しており、使いやすさは群を抜いています。

最短3分で申込ができ、翌営業日には開設できるというスピードであるうえ、クイズに正解するだけで最大3,000円分相当の株がもらえるというキャンペーンも開催されています。

使いやすさと多種多様なサービスから開設しておきたい一社です。

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松井証券

単元未満株(いちかぶ)サービスは無いものの、取り扱いが豊富な点で「松井証券」の口座を開設しておくことをオススメします。

証券取引所には大阪や札幌などの地方証券所があり、証券会社によって取り扱いが異なっています。

一時期話題となったライザップの株は札幌証券取引所(札証)にのみ上場しているということがあり、札証の株を取り引きできる証券会社を開設していないと買えないということがありました。

松井証券は全国の証券取引所の取り扱いがあるため、もし地方の株を購入しようと考えている場合は開設しておいた方が良いでしょう。

松井証券の公式サイトを見る

PayPay証券

キャッシュレスサービス「PayPay」を利用している人ならば、お得に株取引ができる「PayPay証券」を開設しておくと良いでしょう。日々の支払いでPayPayを利用していると、そのボーナスポイントで株取引ができる「ボーナス運用」というサービスが特徴的です。

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配当については日本企業より海外企業を選ぶという人も少なくはありません。
それは、高い利回り(配当率)と日本よりも少ない単位で買えるために少額で始められるという点からです。

しかし、海外企業の損益計算書を読んだり、事業の状況を捉えるというのは難易度が高く、情報収集にも非常に手間がかかります。

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配当狙いなら高配当狙いで期日までに購入を

株の配当金は「権利付き最終日」までに購入・保有した人が受け取れます。実際に入金されるのは、決算日から2〜3か月になるでしょう。

高配当の株を購入するなら、配当利回りが高めの企業の中から選ぶのがおすすめです。まずは証券会社で口座を開設し、株価をチェックすることから始めてはいかがでしょうか。