介護士の転職理由や転職先は?異業種への転職も成功させるための方法

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介護士を続けていると「他の職場に転職しようかな……」と考えることもあるのではないでしょうか。
しかし、介護士の経験が社会でどう役立つのか、なかなかイメージしにくいですよね。

実は介護士のスキルを上手に活かせば、同じ業界だけでなく異業種への転職も可能です!
この記事では、介護士の転職理由や介護士の経験やスキルを活かせる職業、おすすめの転職エージェントなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

介護士の転職理由は?

転職したいと考える理由は職種によってそれぞれありますが、介護士の場合はどのような理由になるのでしょうか?

令和4年8月に公表された、介護労働安定センター「令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について」を参考に、介護士の転職理由を4つご紹介します。

対人関係のストレスが大きい

上記の資料によると、介護士が前職を辞めた理由でもっとも多い回答は『人間関係のストレス』です。

介護施設ではさまざまな利用者と関わる必要があり、さらに介護士以外にも看護師、作業療法士などさまざまな職業の方と連携を取ります。
年齢や性別はもちろん、立場も異なる人々とのコミュニケーションでは、価値観のズレが起こりやすいのかもしれません。

また、介護サービスの多くは施設内で提供されるため、一般の方から目につきにくいことも対人関係がこじれやすい原因のひとつであると考えられます。
誰であっても合う人・合わない人というのはありますが、職場が閉鎖的になりやすい環境なため、逃げ道を作りにくい方も多いのではないでしょうか。

年収が低く、将来性に不安がある

年収やキャリアアップの面で『将来性への不安』を感じていることも、退職理由として上位の要因です。
男女で分けて集計したアンケート結果では、男性の退職理由のトップとして挙げられており、多くの方が悩むポイントであることが伺えます。

実際に介護士の年収は、一般と比べて低いのでしょうか。
国税庁「
令和3年分民間給与実態統計調査結果について」によると、民間の企業に勤める方全体の平均年収は約443万円に対して、介護士の平均年収は約366万円と、全体よりも年収が約77万円低いことが分かります。
勤続年数や勤め先によって異なりますが、介護士の給与は高い水準とはいえません。

また、将来を見据えて長期的に働く場合、昇給についても気になるところですよね。
政府が統計を取った「
令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、勤続年数別で下記のように給与額が公表されています。

スクロールできます
勤続年数平均給与額(月額)平均給与額(年間)
1年(勤続年数1年~1年11ヶ月)277,350円3,328,200円
3年(勤続年数3年~3年11ヶ月)299,970円3,599,640円
5年(勤続年数5年~5年11ヶ月)309,610円3,715,320円
7年(勤続年数7年~7年11ヶ月)312,680円3,752,160円
9年(勤続年数9年~9年11ヶ月)314,140円3,769,680円
10年以上(勤続年数10年~19年11ヶ月)341,955円4,103,460円
20年以上378,010円4,536,120円

※平均給与額=基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)

勤続年数が上がるにつれ給与はアップしますが、年収で見てみると一般企業と比べて大きな昇給は見込めないことが分かります。
年収やキャリアアップの不安は、転職を考える大きな理由になるのではないでしょうか。

人手不足のため忙しい

3つ目の退職理由は、『人手不足による忙しさ』です。
実際に、介護労働安定センター「
令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について」のなかでは、よくある悩みの第1位として「人手が足りない」が挙げられています。

事業所側から見ても人材不足は深刻な問題です。
人材が「とても不足」「不足」「やや不足」と応えた事業所は全体の63%にのぼり、人手不足な状況である事業所が多いことが分かります。

人手不足で忙しい仕事環境では、職員に常にストレスがかかり、心の余裕を持つことが難しくなるでしょう。
そのような状況での就労は、対人関係のトラブルにも発展しやすく、なかには「給料に見合っていない」と感じる方もいるのではないでしょうか。

シフト勤務のため、不規則な生活になりやすい

介護士に多い『シフト勤務や夜勤による不規則な生活』も転職理由に挙がりやすいポイントです。
不規則な生活は体力的にも精神的にも負担が大きく、生活リズムが乱れてしまいます。

また、勤め始めた頃は問題がなくても、結婚や出産、家族の介護などライフステージの変化によって続けられなくなるケースもあるでしょう。
上記の「
令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について」によると、結婚や介護は転職理由の第2位となっています。

休日や祝日に関係なく働くシフト勤務であること、そして夜勤はその人の生活スタイルによっては大きな障害となるようです。

介護士からの異業種転職で活かせる経験やスキル

転職活動の際には、前職での経験やスキルを最大限活かしたいですよね。
介護士の経験やスキルはどのような強みになるのでしょうか。

転職時にアピールできる強みについて、具体的に振り返ってみましょう。

コミュニケーション力

1つ目に、高いコミュニケーション力が挙げられます。
介護の対象である高齢者との意思疎通は、ときにスムーズにいかないこともあるでしょう。
介護士には利用者1人ひとりの個性や障害に合わせた関わりが求められます。

また、利用者の家族や関係者などさまざまな職業の方がいる介護施設では、臨機応変な対応が必要となります。
多忙で人手不足な介護現場では、介護士同士の連携が欠かせません。
そのような環境で培ったコミュニケーション力は介護士の強みといえます。

礼儀正しさ

2つ目の強みは、礼儀正しさです。

介護施設の利用者は主に高齢者であるため、介護士は自分よりも年齢が上の方との関わりが必然的に多いといえます。
食事や排泄などのお世話をしていても、常に高齢の方への尊敬を忘れず、敬う関わりが大切です。

もちろん、大事な家族を預けている家族への対応や関係機関との関わりでも、丁寧な言葉選びや対応を心がける必要があります。
相手への礼儀を欠かさないことは、どのような職場であっても必ず求められるスキルであり、介護士の礼儀正しさは転職の際に良い印象を持たせられるでしょう。

体力的・精神的なタフさ

3つ目は、体力的・精神的に打たれ強さを持ち合わせていることです。

介護業界の現場は世間の印象通り人手が足りず多忙なことが多く、介護士は強い精神力や忍耐力を必要とします。
シフト勤務や夜勤をする体力を持ち合わせていることに加え、不規則な勤務に体を合わせる自己管理能力も欠かせません。

また、認知症を患った方のなかには、予想外の行動を起こしたり気難しかったりと関わる際にコツがいる方も多く、あきらめずに向き合う粘り強さも必要です。
介護士としての就労経験は、転職先からも「ハードな職場環境でも頑張れる忍耐力をもっている」としてプラスの評価となるでしょう。

介護に関する知識

4つ目は、介護に関する知識を持っていることです。
介護士として働いていれば当たり前に覚えていくような業務や知識でも、一般の方からすると専門的なスキル・知識に変わりありません。

介護の現場で身につくスキルや経験は、介護業界の転職はもちろん異業種でも重宝されるケースがあります。
例えば、介護施設で使うITソフトを作る会社や、介護士の転職サイトのアドバイザーなど、介護の知識を活かせる職種への転職も可能です。

介護士が転職するならどこ?転職先の考え方

介護士が転職する場合、どのような選択肢があるのでしょうか。

介護士のスキルや経験を活かせる次の2つの方向性から選ぶのがおすすめです。

1.介護士で得たスキルを活かして、異業種に転職する

1つ目の選択肢は、介護業界とは異なる異業種への転職です。

介護士としての経験で学べるのは、介護スキルだけではありません。
コミュニケーション力や臨機応変さ、複数の仕事をこなす処理能力など、介護業界で得た経験やスキルは異業種でも十分活かせます。再就職の際にも強みとしてアピールできるでしょう。

仕事内容自体はこれまでとは変わるため、一から習得する必要がありますが、社会人としてのスキルを活かしてスタートできます。
「新鮮な気持ちで、新しいジャンルに取り組みたい」という方は異業種での再就職を考えてみましょう。

2.これまでの経験を活かして、同じ介護業界や周辺業界で条件よく働く

2つ目の選択肢は、同じ介護業界や周辺業界への転職です。

介護業界や周辺業界には介護士以外にもたくさんの業種があり、介護士の業務と通じる点が多くあります。
介護業界と近い業界に身を置きながら、収入アップや労働条件の良い環境を探すのも選択肢のひとつです。

業界の現場を知る即戦力の人材は、職場にとっても心強い存在となるでしょう。
介護士のスキルを活かせるため、転職時には前職の経験がアピールポイントになります。

「転職はしたいけど、介護の仕事にやりがいを持っている」方は、まずは介護業界や周辺業界から興味のある業種があるか探してみましょう。
介護士に近い業界の資格を取得するのもおすすめです。

異業種転職するなら?転職におすすめの職種・職業

もし介護士が異業種へと転職するならどのような職種・職業が向いているのでしょうか。

ここからは介護士のキャリアを活かしやすい職業をご紹介します。

接客業

お客さんに適切なサービスを提供する接客業は、介護士で培ったコミュニケーション力が活かせる職種といえます。
接客業は飲食店やアパレル、宿泊施設、受付業務と、世の中のさまざまな業界に欠かせない職業です。人口の少ない都市でも必要とされるため、転職の際に多くの選択肢を持てるでしょう。

また、接客業にはシフト勤務を行っている職場も多いですが、介護士はもともと不規則な勤務に慣れた職業です。
介護士のコミュニケーション力とシフト勤務への慣れで、転職時もスムーズに働き始められます。

営業職

高齢者や他業種との関わりの多い介護士のコミュニケーション力は、営業職でも役立ちます。
認知症を患った方でも分かるよう要点を絞って伝える能力や、良い印象を持てるような言葉選びは、営業トークにも活かせるスキルです。

また、人と人との関わりがメインとなる営業職は、相手から思うような反応がなかったり、成績が伸び悩んだりしてもあきらめない精神力が求められます。
日頃から高齢の方と接し、精神的な強さを持ち合わせている介護士のタフさは、営業職でも重宝されるでしょう。

事務職

企業で事務業務を担う事務職も、介護士からの転職におすすめの職業です。

世間からは肉体労働のイメージが強い介護士ですが、利用者の様子の記録や行事の計画など、事務仕事も日常的に担っています。
介護士時代にこのような事務作業が得意だった方は、事務職への転職も選択肢のひとつになるでしょう。

事務業務のほとんどはデスクワークとなるため、介護士と比べ体力的な消耗を抑えられます。
また、土日祝日が休みとなっていることも多いため、プライベートを充実させやすいこともメリットです。

医療や介護業界の事務職であれば、これまでの経験も活かし働くことができます。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーとは、転職サイトや転職エージェントなど、人材に関連する企業で転職のサポートをする職業です。
転職サイトや転職エージェントには介護士専門のサービスもあるため、介護士のスキルや経験が活かしやすいといえるでしょう。

企業と転職者の間に入り、欲しい人材や細かな仕事内容について双方の要望を組んでいくため、キャリアアドバイザーは専門的な知識や内情を把握する必要があります。
前職が介護士なら、自分の経験も含めたより具体的なサポートが可能です。

IT技術者

業界にこだわりがなければ、将来性に視点を向けることも転職先の選び方のひとつになるでしょう。
たとえば、近年市場が拡大し、人手不足も懸念されているIT関連の職業もおすすめです。

介護士とはまったく異なるジャンルに思えますが、最近では介護業界でもデジタル化が進んでいます。
介護施設で使われるシステムの開発などでは、現場を知る前職の経験が武器になるでしょう。

しかし、エンジニアやプログラマーなどのIT技術者として働くには、専門的な基礎知識が必要です。
介護士時代にIT関連に関わっている、もしくは介護士と平行して勉強しているなど、IT業界への知見や経験がある方におすすめの選択肢です。

介護士に近い職業に転職するなら?転職におすすめの職種・職業

介護士としてのキャリアを活かすなら、介護士の周辺業務への転職を検討してみましょう。

また、介護士と仕事内容が重なる医療・保育業界からもおすすめの職種をご紹介します。

介護タクシー運転手

介護タクシーとは、主に車いすやストレッチャーのまま乗車できるタクシーのことです。
混同されやすい福祉タクシーとは、法令で定められているわけではないものの、一般的に次のように区別されています。

  • 介護タクシー:要介護1以上の認定を受けている方の通院や、生活必需品の買い物のための移動を目的としており、乗車または降車の介助までがサービスに含まれる。運転手には介護関連の資格が必要。
  • 福祉タクシー:主に要支援認定の方が利用し、乗車、降車の介助はサービスに含まれない。運転手には介護関連の資格は必要ない。

実際のサービス内容は利用者の介護度や介護タクシーの事業所によって異なりますが、介護タクシー運転手には乗車・降車と移動の際に幅広い介護サービスが求められます。
転職の際は介護士の資格や経験が大きく役立つでしょう。

保育士

保育士の業務には、子どもの身の回りのお世話が含まれています。
向き合う対象が高齢者と子どもとで異なりますが、介護士と保育士の仕事には通じるものがあるでしょう。

国家資格である保育士の資格を取得するには、養成学校(大学・短大・専門学校)を卒業するか、保育士試験での合格が必要です。
介護士を含む福祉系国家資格を持つ方は、一般の方よりも履修・試験科目が少なくなるため、保育士資格を取りやすいというメリットがあります。

保育士資格があれば、保育園やこども園のほかに、児童養護施設、乳児院など多くの施設から就職先を選べるようになるでしょう。

また、業務の範囲は狭まりますが、保育施設では保育士資格がなくても保育補助として働くこともできます。
まずは現場の様子を知りたい、という方におすすめです。

看護助手

看護助手は、看護師のサポートや患者の介護を行う職業です。仕事内容に医療行為は含まれておらず、働くうえで資格や経験は必要ありません。
しかし、看護助手は介護士としての経験が活かしやすい業務も多くあります。

主な仕事内容は次のとおりです。

  • 使用した器具の洗浄・消毒
  • カルテの準備・書類作成
  • 病室の環境整備(シーツ交換・備品の管理など)
  • 患者の介護・生活補助(食事・入浴・排泄など)

介護士の資格があるだけでも転職時の強みになりますが、看護助手としての即戦力をさらにアピールしたい場合は看護助手の仕事に関連する資格を持っておくのがおすすめです。
「看護助手実務能力認定試験」や「メディカルワーカー」の資格取得も検討してみましょう。

リハビリ職(作業療法士、言語聴覚士、理学療法士)

リハビリ職は病気やケガ、加齢などによって、身体機能やコミュニケーション能力に困難を抱えた方の訓練(リハビリテーション)を行う職業です。
リハビリ職には多くの職業が含まれていますが、ここでは次の3つの専門職をご紹介します。

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仕事内容主な職場
作業療法士心身機能や日常生活の動作に必要な機能の訓練をサポート医療機関、介護施設、保険・福祉施設、教育機関
言語聴覚士言語や聴覚などのコミュニケーション、嚥下する機能の訓練をサポート医療機関
理学療法士医師の診断のもと、心身や歩行などの動作能力を判定し、サポートやアドバイスを行う医療機関、介護施設

上記に挙げた3つの専門職はいずれも国家資格であり、取得するには時間がかかります。
しかし、高齢者の日常生活を支える介護士の経験やスキルが活かせる要素も多く、収入やスキルをアップさせたい方の選択肢としておすすめの職業です。

フィットネストレーナー

平均寿命が伸びている現代では、長く健康でいられるよう意識している高齢者も増えてきました。
介護士は利用者の身体機能に合わせてサポートを行うことに慣れているため、フィットネスやトレーニングを行う施設や、リハビリ施設でも前職の経験を活かすことができるでしょう。

高齢者の身体機能の向上や維持のためのリハビリは介護施設を始め、デイサービスなどでもごく日常的に行われているものです。
なかでも、リハビリに特化したデイサービスは人気があり、地域に住む多くの高齢者が利用しています。

介護士とはまた異なる立場で高齢者のサポートを行いたい方の選択肢としておすすめです。

転職を考えたことも。実際に働く介護士の生の声を紹介!

参考として、実際に介護現場で働いているAさん(30代男性、介護士歴18年、特別養護老人ホーム勤務)の転職にまつわる実体験をご紹介します。

30代男性

「介護の仕事はたしかに大変で賃金も高くありませんが、やりがいを持って楽しく働いています。
それでも、20代半ば頃に一度、転職しようか真剣に悩んだことがありました。
50〜60歳になっても介護士として働く自分が想像できなかったし、転職するなら早めがいいのかなと思ったからです。
転職するなら、これまでの経験が活かせる福祉系職種で考えていました。
結局、職場自体に大きな不満がなかったので転職しないまま働いていますが、若い頃よりも将来のビジョンを具体的に持つようにしています。
また、体力仕事なので定年まで現場に出られるか分かりませんので、今後は介護士以外でも働けるよう準備をしておくつもりです」

たとえ介護士の仕事を続けていきたいと考えていても、心身ともにハードな職種であることから、年齢を重ねるにつれて厳しさを感じる点があるようです。
ただ、Aさんの場合は介護士という職種に対するネガティブな感情・考えではなく、きちんと将来を見据えたうえで働き続けるためにはどうすれば良いのかを考えています。

もし本記事を読んでいる方が転職を考えているのであれば、Aさんと同様に一度将来のことを考えてみるのが良いのかもしれません。

初めての転職の不安を払拭!転職活動の流れを説明

初めての転職活動では何から始めてよいのか分からず、困ってしまいますよね。

ここからは転職活動の流れを簡単にご紹介しますので、自分に置き替えながらイメージしてみましょう。

1.現職と平行して、転職活動を開始する

まずは、どのような業種の求人があるのか、労働条件や仕事内容などをリサーチしていきます。
現在働いている場合は転職活動する時間の確保が難しいため、転職サイトや転職エージェントへの登録がおすすめです。

状況にもよりますが、仕事を辞めてからの転職活動はできるだけ避けましょう。
金銭面でのリスクを抱えた状態での転職活動は、落ち着いて考えるのが難しくなってしまうからです。

より自分にマッチングする職場を探すには、多くの求人を見比べ、給料の相場や業界についてきちんと知っておくことが大切です。
時間を掛け、よく観察してみてくださいね。

2.あなたが「転職先に求めるもの」を整理する

転職先を選ぶときのコツは、「何を重視したいのか」を明確にしておくことです。
収入や夜勤の有無、シフト勤務かどうか、通勤時間など重視すべきことは1人ひとり異なります。
自分の年齢や家族構成によっても変わってくるでしょう。

思うように絞れない場合は、今の仕事を辞めたい理由を思い出してみてください。
収入に不満が合った、体力的に辛かったなど、思い浮かぶ理由や過去の不満があれば、必然的に優先したい条件が見えてきます。

重視したいポイントが絞れると、多くの求人から自然と自分がなりたい職業や条件が絞れていくでしょう。

3.あなたの強みやアピールポイントを整理する

受けたい業種や企業が決まったら、自分の強みやアピールポイントを整理してください。転職活動において、自己PRは欠かせない要素です。

とくに異業種へと転職する場合は「介護士としての経験やスキルを、他の仕事でどう活かせるのか」をアピールする必要があり、転職成功に向けて重要なポイントになります。
転職先の業界をよく調べておき、介護と通じる部分についてピックアップしておきましょう。

4.選考を受ける

求人を見て気になった企業や、転職エージェントに紹介された企業があれば選考を受けてみましょう。
人手不足が問題となっている介護業界は比較的転職しやすい業界ですが、転職先によっては転職難易度は高まります。何度も選考を受けることを見越し、落ちてもあきらめないことが大切です。

慣れないうちは面接も緊張しますが、回数をこなすうちに落ち着いて対応できるようになります。
長期的に転職活動を行うスケジュールを組んでおくのがおすすめです。

あなたに合った転職先に出会うなら!おすすめ転職エージェント

転職エージェントとは、採用を検討している企業と、勤め先を探している求職者をつなぐ転職サービスです。
地域や給与だけでなく、働き方や細かい条件などを絞り効率的に転職活動ができるため、今現在働いている方にもぴったりの転職方法といえます。

転職エージェントごとに特徴があり、転職したい業種や自分の求めるサービスに特化しているものを選ぶのがおすすめです。

異業種への転職におすすめ
  • リクルートエージェント
  • マイナビエージェント
介護業界での転職におすすめ
  • カイゴジョブエージェント
  • マイナビ介護職

では、それぞれのサービスについて解説します。

リクルートエージェント

リクルートが運営するリクルートエージェントは、転職実績ナンバーワンの大手人材紹介会社です。
登録後に閲覧できる非公開求人は10万件を超え、常時多くの選択肢から自分の求める転職先を探せます。

各業界に精通したキャリアアドバイザーが、希望に応じて厳選した求人を紹介してくれるのも魅力です。
幅広い業界に通じ、たくさんの求人から選びたい方におすすめできます。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは首都圏での転職に強い転職エージェントです。
20~30代の求人に強く、IT業界や広告業界などの勢いのある業界や、大手企業などの求人も豊富に取り揃えているのが特徴となっています。

キャリアアドバイザーが親身になって相談にのってくれるため、転職経験が少ない方にも安心して利用できるでしょう。

カイゴジョブエージェント

介護業界に特化した転職サイトをお探しなら、カイゴジョブエージェントがおすすめです。
働き方の希望だけでなく、現在の仕事内容や持っている介護系の資格を登録し、全国各地の介護系求人からぴったりの企業の紹介を受けられます。

専任のキャリアパートナーがサポートを行い、転職活動での不安や疑問を解決しながら進めることが可能です。
効率よく転職活動を行いたい方におすすめできます。

マイナビ介護職

業界大手のマイナビでは、介護士の転職に特化したマイナビ介護職も運営しています。
介護業界に絞った転職活動ならこちらもおすすめです。

大手ならではのノウハウを活かし、転職初心者でも安心して申し込めるようアドバイスを行ってくれます。
スタッフの人数や賃金面などの職場環境にも詳しい点が魅力です。

非公開のものまで含めると求人数はかなり多く、介護業界でできるだけ多くの選択肢を持ちたい方に向いています。

転職前に解決しておきたいQ&A

転職時によくある疑問についてご紹介します。

介護士からの異業種転職は可能ですか?

可能です。転職活動の際は、希望する業界についてよく調べ、介護士での経験やスキルをどう活かせるのか伝えられるようにしておきましょう。
必要な資格があれば先に取得しておくのも手です。

介護士は離職率が高いの?

令和3年雇用動向調査結果」によると、医療・福祉業界の離職率は「13.5%」となっています。
生活関連サービス業や、その他サービス業などに次いで5番目に高い結果となりました。

介護士を辞めたくなったらどうする?

まずは現在の勤務先に悩みや要望を伝えてみて、もし改善が難しいようなら転職を検討するのが良いでしょう。
転職活動は働きながら情報収集から始めるのがおすすめです。

まとめ

介護士以外の職種に転職する場合の主な選択肢は、過去の経験を活かせる異業種か、介護スキルを活かす介護業界や周辺業界に分けられます。
介護に必要な専門的なノウハウや、ハードな現場で粘り強く働いてきた経験は、一般の企業への就職でも強みとなるでしょう。

賃金面や働き方、やりがいなど転職で重要視するポイントを絞り、自分に合った転職エージェントを利用していくのが転職成功への秘訣です。
これまでの経験を活かし、未来を切り開いていきましょう。

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この記事を書いた人

おトクらし編集部です!(管理人もやってます!)お得・節約・ポイ活・キャッシュレス・キャンペーン…などの言葉に敏感な運営メンバーが、日々のお得にまつわる情報を配信!

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