
「LINE FX」は、LINE証券株式会社が2020年3月16日に新たに開始した外国為替証拠金取引サービスです。LINE証券は、スマホで1株数百円から手軽に株式投資ができる新しいネット証券です。そんなLINE証券が新たに始めた「LINE FX」の魅力からメリット・デメリット、口座開設の方法までを徹底解説します。
取引所名 | ![]() |
取引単位 | 1,000通貨 |
通貨ペア | 23 |
キャッシュバック | 最大30万5,000円 |
スプレッド | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 |
公式HP | 公式サイト |
目次
LINE FXで実施中のキャンペーンとやり方
出典:LINE FX公式
現在LINE FXでは最大30万5,000円がもらえるキャンペーンを実施中です。キャンペーンに参加するやり方は、新規口座開設を完了し、申し込みの翌月末までに「1万円の入金」と「1万通貨以上の取引」を行うことで5,000円をもらうことができます。通貨ペアはどれでも大丈夫です。
条件 | プレゼント |
①LINE FXの新規口座開設 | ①②③全て達成で5,000円プレゼント |
②1万円入金(申込月の翌月まで) | |
③1万通貨以上の取引(申込月の翌月まで) |
追加のキャッシュバック金額は、取引量によって異なります。50万~100万通貨未満で1,000円、100万通貨~500万通貨未満で2,000円と少しづつ金額が上がっていきます。30,000万通貨以上の取引で最大30万円がキャッシュバックされます。ただし米ドル/円の通貨ペアは対象外となるので注意しましょう。
具体的な合計取引額に対応するキャッシュバック金額の詳細を下記の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
合計取引額 | キャッシュバック金額 |
50万~100万通貨未満 | 1,000円 |
100万~500万通貨未満 | 2,000円 |
500万~1,000万通貨未満 | 10,000円 |
1,000万~2,500万通貨未満 | 20,000円 |
2,500万~5,000万通貨未満 | 30,000円 |
5,000万~100,000万通貨未満 | 50,000円 |
100,000万~200,000万通貨未満 | 100,000円 |
20,000万~300,000万通貨未満 | 200,000円 |
30,000万通貨以上 | 300,000円 |
LINE FXのメリット
これからFXを始めようと考えている人にLINE FXで口座開設をおすすめする理由は下記の3つになります。
- 業界最狭水準のスプレッド
- LINEとFX専用アプリの連携
- 取引単位が1,000通貨で少額で始められる
LINE FXのスプレッドは業界最狭水準
LINE FXは、口座開設はもちろんのこと取引手数料や入金、ロスカットの手数料も無料で、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なトレードコストとなります。そのため、口座開設をする前にはスプレッドは確認しておいた方が良く、LINE FXの業界最狭水準のスプレッドはユーザにとって大きなメリットとなります。
それでは実際に、LINE FXが提供している主な通貨ペアのスプレッドを確認していきましょう。
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 0.2銭 |
英ポンド/円 | 0.7銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 |
南アフリカランド/円 | 0.9銭 |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 |
英ポンド/米ドル | 1.0pips |
豪ドル/円 | 0.9pips |
出典:LINE FX公式
LINE FXは、当サイトでも紹介している人気のFX業者である「DMM FX」や「外貨ex byGMO」と同等の業界最狭水のスプレッドを提供しています。そのため、これからFXを始めようと考えている人でも安心して取引できます。
LINEとFX専用アプリの連携
LINE FXの大きな特徴の1つとも言えるのが、コミュニケーションアプリ「LINE」とFX専用アプリの連携です。事前にLINE FXのアプリで設定することで、アメリカの雇用統計などの経済指標やレートの急変動といったFX取引に必要な情報を、LINEのメッセージで受け取ることができます。その他にも、約定やロスカットなど取引に関連した通知も受け取ることができます。
そして、これらLINEで送信されるメッセージには、「トレード」や「チャート」「口座を確認する」といったボタンがあり、タップするとFX専用アプリへそのままアクセスすることが可能で、すぐにトレードすることができます。
取引単位が1,000通貨からで少額から可能
LINE FXの最低取引単位は1,000通貨です。FX業者のなかには最低取引単位が1万通貨のところもあり、初心者にとっては少額でトレードできるのはメリットだと考えることができます。より具体的にイメージできるよう、1ドル100円のときに1万通貨と1,000通貨で注文する際の必要証拠金の違いを紹介します。
LINE FXの最低取引単位である1,000通貨を注文した場合は、証拠金が4,000円必要になります。計算は下記の式を参考にしてください。
■必要証拠金=10万円×4%(レバレッジ25倍)=4,000円一方で1万通貨の場合だと、必要な証拠金は4万円です。■取引金額=100円(通貨の為替レート)×1万(通貨単位)=100万円
■必要証拠金=100万円×4%(レバレッジ25倍)=4万円
このように少額から投資できるため、FXに興味を持ったら気軽に試すこともできます。ただしレバレッジ25倍で証拠金がギリギリな状態でトレードを行うと、約定後すぐ為替に変動があった場合にはロスカットされるので、証拠金に余裕を持たせるようにしましょう。
LINE FXのデメリット
もちろんLINE FXにもメリットだけではなくデメリットはあります。口座を開設する前にそれぞれの業者の短所を理解し、それぞれの対応策を確認するよにしましょう。LINE FXの主なデメリット主に、「デモトレード」が利用できない点です。
デモトレードが利用できない
LINE FXではデモトレードが提供されていません。FXが全く初めてという人は、必ず1度はデモトレードでFXの取引の練習をした方がいいため、初心者にとってデモトレードが無いというのはデメリットになるかもしれません。
しかしFXの基本的なトレードの方法は同じなので、DMM FXや「外貨ex byGMO」などデモトレードを提供しているFX会社でトレードの練習をして、LINE FXで本番の取引をするというのでも良いでしょう。デモ口座はメールアドレス1つで簡単に作ることができるので、とりあえずFXを体験してみたいという方にもおすすめです。
LINEFXのレバレッジ・スワップポイント
ここまででLINEFXのメリットとデメリットについては理解してもらえたと思います。そこで次に、実際にトレードする際に重要となってくるLINE FXのレバレッジとスワップポイントに関して確認していきましょう。
最大25倍のLINE FXのレバレッジ
LINE FXのレバレッジは最大25倍となっていますが、実質的なレバレッジの倍率は、口座の資金と取引数量(建玉数量×レート)によって変動する形となっています。ただしユーザーがこの倍率を変更することはできない仕様になっているので注意が必要です。
この説明だけだと少しイメージしづらいと思うので、より具体的な例を参考に確認していきます。
・ドル/円:100円
・取引量:1万通貨■(100円×1万通貨)÷100万円=1(レバレッジ)となり、1倍のレバレッジになります。
・ドル/円:100円
・取引量:1万通貨■(100円×1万通貨)÷20万円=5(レバレッジ)となり、5倍のレバレッジになります。
LINE FXのレバレッジの仕様は理解できたと思います。またこれまでの説明でLINEFXでドル/円のトレードをしようと思った時に、最低でもいくらぐらい準備すればいいのか分かると思います。
LINE FXの最低取引単位は1000通貨でレバレッジは最大25倍です。ドル/円が108円の時に必要な証拠金はいくらになるでしょうか?
■必要資金=(108円×1000通貨)÷25(レバレッジ)
上記のような計算式になり、答えは4,320円になります。ただしこの金額は証拠金がギリギリの値なので、実際にトレードする際は少なくても1万円以上は準備していたほうがいいでしょう。
LINE FXの口座開設方法
ここからは、LINE FXを使ってみたいという人に向けて、口座解説の方法を順番に解説していきます。既にご紹介した通り「LINE FX」は、「LINE証券」の中のサービスです。そのため、LINE証券で①口座を持っている人と②持っていない人によって手順が異なります。まずは、すぐに取引が開始できるLINE証券に登録済みの人の場合からみていきます。
LINE証券の口座を持っている人の場合
既に「LINE証券」への登録が完了しているユーザーの場合、わずか3分程度でLINE FXへの登録も完了できると思います。登録に必要なステップは下記の3つです。
②SMS認証作業
③公式アカウントからの口座開設完了通知
公式サイトによると、最短で申し込み日当日にも口座開設完了の通知が届くとされています。これだけ手続きが簡略化できるのも、口座開設に基本的に必要な住所などの個人情報や本人確認書類の提出がLINE証券で口座を開設する際に終了しているためです。
初めて口座開設をする場合
続いて、これまでLINE証券に登録したことがない人が「LINE FX」を始めるために必要な手順を紹介します。主に下記のような流れになります。初めて口座開設をする場合、不明な点も多いと思うので、実際の口座開設の画面を使って説明していきます。
②SMS認証作業
③本人情報の登録
④マイナンバーのアプロード
⑤口座開設完了通知
まず公式サイトにアクセスします。すると「LINE FX」と書かれた下記左の画面が表示されるので、下部にある「口座開設(無料)はこちら」のボタンをタップします。
するとLINEが起動し、上記右のような画面が表示されるので「許可する」のボタンをタップして手続きを進めていきましょう。
まずは「LINE FX」での口座開設に当たり必要な条件を満たしているのかを質問されます。それぞれの項目を確認して満たしていれば「はい」を選択しましょう。次に利用規約を確認するページに飛びます。確認できたら「全て同意する」をタップすると全ての項目にチェックが入り「OK」のボタンの色が変わるのでタップして次に進みます。
続いての質問は、取引目的に関するアンケートです。「短期的な売買による売買差益」か「長期保有によるスワップ収益」の2択になります。ご自身の目的に近い方を選びましょう。その後は、Step1の携帯電話認証や個人情報の登録など本人確認作業が始まります。
まずは、認証のための電話番号の入力が求められます。番号の入力が終了すると、登録した番号のスマホにSMSが届くので、画面の指示に従いSMSに記載されている6桁の番号を入力しましょう。電話番号の入力からSMSが届くまで少し時間がかかる場合もありますが、もし届かなった場合は、「SMSが来ていませんか?」をタップしてみましょう。
承認が上手くいったら、次は取引に必要な6桁の暗証番号を入力します。当たり前ですが、ちゃんと覚えられる番号を登録しましょう。
次にマイナンバーの画像のアップロードが必要になります。方法は「個人番号カード(顔写真付き)」と「通知カード(顔写真なし)+運転免許証」の2パターンがあります。それぞれおもて面とうら面の写真が必要になるので、表示されている画面の指示にしたがって撮影、もしくは画像のアップロードをすすめるようにしましょう。
スマートフォンで申請する場合は「かんたん本人確認」が可能で、提出書類に不備がなければ申し込み完了後、最短即日で「LINE FX」公式アカウントからメッセージが届きます。そして、メッセージ内にあるリンクにアクセスすると取引が可能になります。
LINE FXの取引ツール
口座開設の方法を確認できたところで、次にLINEFXの専用アプリの画面をチェックして、チャート画面の設定方法や使用できるテクニカル指標の追加方法などを確認していきましょう。
LINE FXのチャート画面では4つのチャートを一覧で表示することができます。画面右上にある「歯車マーク」をタップすると、それぞれのチャートに表示させる「通貨ペア」と5分足や日足など決める「期間」を選択することができるので、自身のトレードに合わせてカスタマイズできます。
いずれかのチャート画面をタップすることで、1画面に拡大させて表示できるようになります。この画面で、指2本で画面を拡大させることで表示期間の調節ができます。またチャートにラインを引きたい場合は、右上の「鉛筆マーク」をタップすると、描写モードに切り替わりラインを引くことができます。画面上部にあるボタンでモードの切り替えが可能で、チャート上に引いたラインの「編集」「削除」を簡単に行うことができ、直感的に操作ができるので初めての人でも簡単に使用できると思います。
次にテクニカル指標を追加する方法を紹介します。今後は、さきほど使った「鉛筆マーク」のとなりにある「グラフとプラスマーク」をタップしましょう。すると、メインとサブの2つのカテゴリーに分かれた合計11種類の指標が出てきます。左側のチェックにマークを入れるとチャートに表示させることができ、右側の「>」マークをタップすると、それぞれの指標の詳細を設定することができます。
- 移動平均
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- 移動平均エンベロープ
- MACD
- ストキャスティクス
- モメンタム
- RSI
- DMI
- ヒストリカル⋅ボラティリティ
- サイコロジカル
LINE FXの口コミ・評判
「LINE FX」は、スワップポイントが高いので、スワップ狙いで使っています。南アフリカランド/円とかメキシコペソ/円などといったいわゆる高金利通貨ペアに絞って取引をしています。「LINE FX」においては完全にスワップ狙いで使っていることもあって、そういう意味ではサブのFX会社として十分に使うことができます。
取扱っている通貨ペアも23種類と決して少なくない点も気に入っています。ただデモトレードがなかったり、LINEPAYでの入金ができないといった残念なところもあります。また自動売買のシステムもないのがいまいちな点です。スプレッドが比較的狭いので、自動売買のシステムがあれば利用したいとは考えています。
LINE FXは、オンラインで本人確認から口座手続きまでの一連の手続きを完了させられた点が良かったです。FXの口座開設が初めてで何も分からない状態から手続きを始めたのですが、スマホでマイナンバーカードなどの本人確認に必要な書類をアップロードして、手続きを行い、申し込んでから3時間後には口座を開設できました。
一方で、数日間使っていなくて久しぶりにアプリを開いた際に15分以上繋がらないことがあったのが不満に思った点でした。
総合的な評価としては、使い始めまでが短期間で、初心者にも分かりやすい機能が幾つも揃っているのでまあまあ満足でした。
LINE FXはスプレッドが業界最狭水準になっているのがメリットかなと思います。メインで取引している米ドル円のスプレッドは0.2銭と狭いです。ほかにも、LINEアプリでLINE FXの公式アカウントを友達追加しておくと、さまざまな情報がメッセージで通知されるため取引タイミングを逃すことがないので助かります。
総合的に見て、このLINE FXはとてもオススメです。LINEを普段から使っている人や手軽にFXを始めてみたい人は満足できると思います。