50代女性におすすめの化粧水は？プチプラ・デパコスの違いと肌の特徴から考える選び方

2024年3月14日

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50代の肌はどう変わる？変化の特徴

歳を重ねるにつれて、肌への悩みが深まることも少なくはないと思いますが、50代となるとこれまで以上に変化が起こります。
たとえば、肌がたるんでいるように感じたり、シワが深くなったり、敏感肌になったりということが挙げられます。

20代を基準にすると、各年代ごとに下記のような変化が起こっています。

30代：肌が乾燥する、小じわが増える、シミが増える
40代：シワが増える、肌のハリやツヤが減る、肌の色がくすむ
50代：たるみが出てくる、深いシワができる、バリア機能が低下して敏感肌になる

このように変わる要因として、女性ホルモンの減少、紫外線などによるダメージの蓄積、水分や皮脂など肌のハリを保つ成分の減少などがあるとされています。
また、肌のターンオーバー（肌細胞の入れ替わり）も28～30日周期であったものが約45日周期となると言われており、肌自体が生まれ変わるのも遅くなっています。

そのため、50代ともなると日々のケアが重要となってきます。

化粧水はケアのひとつとして使われますが、闇雲に高いものを使えば良いというわけではなく、気になるポイントに適した化粧水選びが必要です。
本記事では、肌の悩みに対してどのような化粧水を選べば良いのかを解説し、おすすめの化粧水も合わせて紹介していきます。

50代用化粧水の選び方

先にも述べましたが、年齢によって肌に変化が起こり、特に40代から50代にかけては大きく感じるかもしれません。
50代ともなると、肌の悩みにより適している化粧水を選ぶことが重要です。

化粧水を選ぶ際に注目すべき点としては、悩みに有効な成分が含まれているのかどうかになります。

では、それぞれの悩みに対して、どんな成分が含まれているものが適切なのかを説明していきます。

シワ対策にはビタミンC誘導体やナイアシンアミドなど

肌にシワができる原因は、肌が薄く固くなることで弾力がなくなっていくためです。
その有効成分としては、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどが挙げられます。

まず、ビタミンC誘導体とは、肌に吸収された後にビタミンCへと変化する性質を持つ成分です。
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要であるため、美容への効果が期待できる成分ですが、吸収されにくいという特徴も持っています。
このビタミンCを肌へ効果的に届けるために改良されたのがビタミンC誘導体になります。

そして、ナイアシンアミドとは、ビタミンBの一種である「ビタミンB3」の別称であり、こちらは傷ついたDNAの修復に役立つとされています。

DNAには元々自己修復機能が備わっていますが、この機能は加齢によって衰えていくため、紫外線などによるダメージはどんどん積み重なっていきます。
そして、ダメージが蓄積され続けると、線維芽細胞やコラーゲンなどが減少し、肌の老化が進んでしまいます。

ナイアシンアミドはDNAを修復することで、ビタミンCと同様にコラーゲンを作り出す手助けになる成分です。
シワに悩んでいるのであれば、コラーゲンの生成に役立つこれらの成分が含まれている化粧水が適していると考えられます。

なお、ビタミンCもナイアシンアミドもメラニン生成を抑制する働きを持っているため、シミ対策にも繋がります。

高保湿のためにはセラミドやヒアルロン酸

肌が乾燥していると印象も老けて見えてしまい、また化粧水に含まれる美容成分も肌になじみにくくなります。
そのため、乾燥しがちな人には、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分が含まれている高保湿の化粧水をおすすめします。

特にセラミドは肌の潤いを保つとされる保湿因子のひとつである「細胞間脂質」の50％を占めており、肌のバリア機能と大きく関わっています。
このセラミドが50代になると20代の約半分にまで減少するとされ、その影響で肌のバリア機能も低下して肌が乾燥しやすくなるということがあります。

なお、セラミドには「ヒト型セラミド」と植物性などに由来する「非ヒト型セラミド」の2種類が存在します。
効果としては「ヒト型セラミド」の方が高いとされていますが、「非ヒト型セラミド」は安価に入手できるため、使用されている化粧水も安く購入可能です。

乾燥肌や敏感肌で悩んでいるのであれば、セラミド化粧水やヒアルロン酸、グリセリンなどが含まれる化粧水が高保湿のものとなるので、そちらを使うようにしましょう。

シミを抑えて美白効果を求めるならアルブチンやトラネキサム酸

シミの原因となる「メラニン」の生成を抑える効果があるとされる成分としては、アルブチンやトラネキサム酸といったものがあります。
アルブチンは果物の梨やウワウルシなどの食部に含まれている、天然の美白成分です。

酵素のひとつである「チロシナーゼ」に作用してメラニン色素の生成を阻む働きがあるとして、美白効果があるとされています。
トラネキサム酸は元々止血剤や抗炎症剤の成分として用いられる人工アミノ酸の1種ですが、アルブチンと同様にメラニンの生成を抑える作用が認められています。

また、シワ対策の箇所で挙げたビタミンC誘導体やナイアシンアミドにも同様の効果が期待できるため、シワと合わせてシミも対策できます。
よりシミにフォーカスした対策をしたいときにはアルブチンやトラネキサム酸の化粧水を使うというような使い分けをするのも良いかもしれません。

なお、アルブチンもトラネキサム酸も「医薬部外品」として配合されたものにのみ美白効果が認められていることは理解しておきましょう。

エイジングケアにはプラセンタエキス配合

「エイジングケア」という用語を聞くこともあるかと思いますが、これは「年齢に適した手入れをする」ことを指しています。
これまで解説したシワやシミなどの対策もエイジングケアのひとつではあるのですが、より効果的なケアを行いたいと考える場合には、プラセンタエキス配合の化粧水が良いとされています。

プラセンタエキスとは、胎盤（プラセンタ）から抽出された成分で、アミノ酸やミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているとされています。
先述したナイアシンアミドなどの他成分と組み合わせることで、足りない部分を補い、相乗的にエイジングケアに取り組むことができるでしょう。

プチプラ(ドラコス)とデパコスならどっちが良い？

化粧品には、ドラックストアなどの薬局で買える「プチプラ（ドラコス）」と、デパートで販売されている有名ブランドの高級品「デパコス」がありますが、一概にどちらが優れているのかを決めることはできません。

プチプラとデパコスは、それぞれにメリットとデメリットがあるため、それを踏まえたうえで選ぶようにしましょう。

デパコス化粧水のメリット・デメリット

デパコスは高級である分、これまで紹介した美容に有効な成分が多く含まれていることがあります。
そのため、より高い効果が期待できます。

ただ、その分価格も高くなっており、使用し続けるのが難しいというのがデメリットになります。
高級化粧水を使って悩みが解消されたとしても、使うのをやめたことで元の状態に戻ってしまうことも考えられます。

また、化粧品は基本的に肌に合う・合わないがあるため、実店舗でテスターを使って肌との相性を確かめた方が良いですが、わざわざデパートまで買いに行くという面倒もあります。
これまで使用していたものと同じものであれば、通販でも構わないかもしれませんが、生産終了・品切れなどになった場合は、また改めて店舗に足を運ぶことになります。

化粧水は使い続けることも重要ですので、デパコスの化粧水を使うのであれば、高い効果に対してデメリットを許容できるかどうかを考える必要があるでしょう。

プチプラ化粧水のメリット・デメリット

「プチプライス」が語源となっている造語のプチプラ化粧水のメリットは、その呼び方の通り、安いことが大きなメリットです。
1,000円未満から、高くても3,000円程度で長く使える化粧水が購入できるため、使い続けやすいでしょう。

また、プチプラでも医薬部外品の化粧水や有効成分が含まれたものも購入できるので、使われている成分自体にデパコスと大きな違いはありません。
そして、ドラッグストアで販売されていることから、デパコスと比べても買いに行きやすいというのもメリットのひとつです。

デメリットとしてはデパコスと比較して効果が低いことがあります。
これは生産コスト上含むことのできない成分があり、対してデパコスは価格が高い分有効成分を入れた化粧水を作ることができるためです。

ただ、多少高めのプチプラ化粧水であれば有効成分が含まれていることもありますので、効果と価格を踏まえて考えることをおすすめします。

50代女性におすすめの化粧水

これまで50代女性向けに化粧水の選び方やプチプラ・デパコス化粧水の違いなどを解説してきましたが、最後におすすめの化粧水をいくつか紹介します。

プチプラとデパコスそれぞれでおすすめとなるものをピックアップしましたので、化粧水を選ぶときの参考にしてみてください。

50代におすすめのプチプラ化粧水3選

プチプラ化粧水は比較的安価に購入できることが大きなメリットですが、含まれている成分や期待できる効果については慎重になる必要があります。
その中で、特におすすめなのが「ディープホワイトローション（KOSE）」「エンリッチプラス化粧液 II しっとり（ファンケル）」「リフトモイストローションＴ（資生堂）」の3つになります。

この3つは医薬部外品であるため、美容成分による効果が認められており、また価格も比較的安めになっています。

これ一本で一気に対策！KOSE「ディープホワイトローション」

有名化粧品メーカーである「KOSE（コーセー）」が販売する「ディープホワイトローション」はシミや小じわ対策に適した化粧水です。
高純度のビタミンC誘導体に加え、3種のコラーゲンと3種のヒアルロン酸GLといった肌にうるおいとハリを与える成分が含まれており、これ一本で乾燥小じわ・シミ対策ができます。

また、価格も定価税込1,188円と安く、通販サイトでは1,000円以下になっていることもあるため、非常にお得です。
有名メーカーによる化粧水であり、医薬部外品として認められていることからある程度の効果も期待できるので、安心して使えるでしょう。

シワ対策なら特におすすめ！ファンケル「エンリッチプラス化粧液 II」

無添加の化粧品や健康食品を製造・販売する国内メーカー「ファンケル」の化粧水「エンリッチプラス化粧液 II」はシワ対策に活用できます。
シワ改善に有効な成分となるナイアシンアミドのほか、加水分解コラーゲン液-4、エクトイン、メマツヨイグサ抽出液というコラーゲンの質にこだわった3つの成分も含まれています。

定価は1,870円と割高ですが、公式サイトでは定期便を割引価格で購入できるほか、複数本をまとめ買いするとさらに安くなります。
なお、使い心地がさっぱりする「エンリッチプラス化粧液 I 」もありますので、もししっとり感が苦手という人にはこちらがおすすめです。

肌にハリを取り戻したい・弾力のある肌になりたいという人にはぴったりの化粧水かもしれません。

エイジングケアに最適！資生堂「リフトモイストローションＴ」

日本国内の化粧品シェア1位を誇る「資生堂」が展開するブランドのひとつであるELIXIL（エリクシール）の「リフトモイストローションT」はエイジングケアを重視した化粧水となっています。
有効成分としてトラネキサム酸が含有されており、その他にもイノシトールCPやコラーゲンGLなど、肌にうるおいを与える成分も含まれています。

なめらかで均一のハリを肌に与えるべく開発された化粧水で、総合的なエイジングケア用の化粧水として使いやすいです。
なお、価格は定価で3,300円とプチプラの中でも高級寄りの化粧水となりますが、こちらも医薬部外品であり、容量も170mlと多めであるため、長く使い続けることができるでしょう。

50代におすすめのデパコス化粧水3選

デパコスの化粧水はプチプラ化粧水では含まれていなかった成分や、より多くの有効成分が含まれていることが多く、より高い効果が期待できます。
デパコス化粧水の中でおすすめなのは「オンスキンエッセンス V（カネボウ）」「フェイシャルトリートメントエッセンス（SK-II：エスケーツー）」「スノーライトエッセンスローション（Dior）」の3つになります。

ただ、全体的に価格も1万円を超えることも多く、肌の質に合わないともったいないことになってしまうので、必ず一度はテスターで試すようにしましょう。

美容通に話題沸騰！カネボウ「オンスキンエッセンス V」

ブランドイメージの大幅変更と、非常に好印象の使用感から美容通の間で話題となった「黒カネボウ（KANEBO）」シリーズの「オンスキンエッセンス Ⅴ」は肌の角層に着目した化粧水です。
口コミサイトでも非常に評価が高く、「MAQUIA」や「VOCE」などの女性向け雑誌でもベストコスメとして選ばれるほどになっています。

独自の「ヴェールオンスキン処方」によって、乾燥する環境から肌を守るだけでなく、肌の印象も良くすることができます。
また、肌のツヤ不足や部分的な乾燥が気になるのであれば、ナノサイズのオイル成分を含んだ「オンスキンエッセンス F」もおすすめです。

医薬部外品ではなく、通常の化粧品ではありますが、使用した人の多くが満足していることとその人気から、効果が十分期待できる化粧水と言えるでしょう。
価格としては定価11,000円とプチプラ化粧品と比べると非常に高いものの、未だ根強い人気を誇っています。